平本式で学ぶとどうなるの?何が変わるの?と思っている方のために、卒業生のあっきーさんが体験談を送ってくれました!
当時のあっきーさんは某大手企業勤務するマネージャー歴10年の40代。MBAなど資格取得に取り組む中、コーチングに興味を持ち、現場変革リーダー養成コースを受講。
それまでは、「人からよく見られたい」という気持ちも強く、なかなか本音が話せなかったそうですが、学びを続けるうちに少しずつ自己開示できるように。すると、職場の雰囲気も次第に柔らかく変化し、業績も2年連続でTOP5%の評価を獲得。
卒業後は、仕事の傍2年間で延べ約300名にコーチングを実践し、瞑想セミナー、カウンセリングセミナー、講師養成セミナーも受講されています。
そんなあっきーさんの現変体験談。第1回は、アドラー心理学、そして平本式の基本である「目的論」と「原因論」についてです。ビジネスの現場でのビフォーアフターの変化が具体的にわかります。ぜひ、ご一読ください!
「なぜ?」を5回繰り返せ!
上司や部下、他部署のメンバーと仕事を進める際は、全てと言っていいほど、「原因論」でした。
新入社員のときから、知識と論理思考が求められ、ロジカルに説明できることが評価される中で育ってきたので、「原因論」と「目的論」という対立構造の発想すらありませんでした。
今から思えば、「なぜ?を5回繰り返せ」という発想を、例えば、キャリアや未来像などの人に対しても過度に使いすぎていたと思います。
だから、「どうあればいい?」って自由に発言することはためらわれ、保守的な発言しかできなかったし、管理職になってからは部下も自由に発言しにくかったのでしょうね。
本当はどうなっていたらいい?
例えば、目標面接。目標面接では通常、目標の内容やアクションプランについて話し合います。
以前であれば、目標やプロセスの妥当性を「なぜなぜ?」って質問して、部下の考え方を知り、その上で目標設定が適切かどうか、アクションプランが具体的で実現可能性があるかどうかなどを論理的に確認しようとしていました。
これはこれで必要なことなのですが、部下側から見れば、「上司から問い詰められるので、どう突っ込まれても説明できるようにしよう」として、無難な目標やありきたりの手堅いアクションプランしか出せなかったと思います。
しかし、現在では、ロジカルな部分ももちろんありますが、面接の最後に部下と未来を話す時には、
「この1年が終わったとき、本当はどうなっていたらいい?」
「そのときどんな感情を味わいたい?」
「来年の今、次の1年のスタートをどんな気持ちで迎えたい?」
ということを必ず聞くようにしています。そして、その際には、自分自身に対しても「なぜ?」をNGワードとしています。
とりあえず言ってみよう!
原因論は自分の考え方が論理的であるかどうか詰められている感覚があり、対話は自己防衛本能が働きます。
対して、目的論は自由に話しがしやすいので、「アイデアや意見が出やすい」という効果があります。「とりあえず言ってみよう」という空気感がだんだんとできてくるんです。
そのあとにロジカルにも考えて意思決定すればいいので、意思決定する管理職としての立場から見れば、「意思決定する際により多くの情報を得て意思決定できる」といったメリットがあります。
部下側から見ても、自分の思うところを言ってみて採用されれば嬉しいですし、意見は上下関係ではなく意見の質により採用されるということを体感することができます。長期的にみても、人を育て、物が言いやすい組織文化を作ることにつながると思います。
それに、目的論は対話にストレスが少ないのもいい点です。もちろん原因論で論理的に考えることも必要。原因論と目的論、たどり着くところは使う場面とバランス感覚だと思います。
基本は、ヒトに対しては目的論、コト・モノに対しては原因論。どちらも使い分けられるようになると、仕事力が高まると思います。
平本式ライフイノベーションマップで人生を歩くという体験
現場変革リーダー養成コースで初めて知った「ライフイノベーションマップ」で未来+を描くということが最も大きな体験でした。
未来+は「どうなったらいい?思考」とも教えていただき、プラス面・マイナス面、過去・未来といろいろな過程を経たとしても、「最後は未来+にたどり着ければいい」という発想を知ってから、対話のゴールが明確になり、「あっ!今は過去+を話している」「今は未来−を話している」と頭の中の地図を追いかけながら、最後は未来+のありたい姿に対話がたどり着くように対話をリードできるようになりました。
あっきーさんの体験談、いかがでしたか?
次回は同じく平本式の基本概念である「人生の主人公」を知ったことによって起こった変化について。この考え方を知ることで、ビジネスがどう変わったのか?リアルな体験談をどうぞお楽しみに!