「やる気があるのに人が育たない会社」でよく起きていること

平本式スタッフの永田です。

「会社をよくしたい!」と社員みんなが思ってくれているし、やる気もある。
なのに、なぜかコミュニケーションが上手くいっていなくて、新人も育たない…

平本式のセミナーにはそんな悩みを抱えた経営者やマネージャーも数多く参加されています。
今日はそんな会社あるあるの一場面を、複数の実例をもとに再構成してご紹介させていただきます。

責めるつもりはないけれど…。

「日本一、人を元気にするサロンにしたい!」という、ビジョンを掲げ、
スタッフ5人と地域に根ざした美容院を経営している卓也さん(仮称)。

仕事ができて、段取りも早いベテランスタッフでリーダー格の里花さん(37才)は、人はいいけど、ぼーーっとしたタイプで、言ったことをできない新人の亜美さん(22才)にいつもイライラしてしています。

 

里花さん
亜美さん、予約表のチェックおわってる??
亜美さん
あっ!いえ…まだ…
里花さん
またあ??毎朝、開店までに、やっといてって言ってるでしょ!

 

「あんな言い方しなくても…もっと違う言い方をしてあげたらいいのに…」
卓也さんは、

 

卓也さん
亜美さんにもいいところがあるはずだから、可能性を信じてあげて。もっと成長できるように関わろうよ!!

と、里花さんをなだめるのが日常となっていました。

最短で問題を解決する「場面化」の技術

「みんながワクワクしながら自己成長できる会社にしたい!
社員の夢も会社のビジョンも叶えたい!」
という強い想いを持っているのに!
もっと前に進みたいのに!
足踏みしてしまっている今のこの状態をなんとかしたい!
と考えた卓也さんは「平本式価値観マネジメント」への参加を決意。

そして、「チームの一人一人の価値観を引き出し共有ゾーンをみつける」ことがテーマとなった1日目の午後、思い切って公開コーチング・コンサルに手を挙げます。

 

卓也さん
チームがバラバラなんです。
同じ方向をむいていないんです。

このように問題が抽象的なままだと、解決にとても時間がかかります。
平本あきおのコーチング・コンサルティングの特徴は、クライアントが問題だと思っていることを、まず「場面化」することにあります。

 

亜美さん
「チームがバラバラ」と思うのは、具体的に、どんな時?

映画やドラマのワンシーン、ワンカットを切り取るように、具体的にしていきます。
心理的な位置、距離感、顔の向き、姿勢や表情」まで、
できるだけ詳細にイメージして「見える化」していくことがポイント。
その時に便利なのが「椅子」や「ふせん」です。

卓也さんの場合も、もちろん「見える化」しました。

 

 

里花さん
亜美さん、予約表のチェックおわってる??
亜美さん
あっ!いえ…まだ…
里花さん
またあ??毎朝、開店までに、やっといてって言ってるでしょ!

 

卓也さん
亜美さんにもいいところがあるはずだから、可能性を信じてあげて。もっと成長できるように関わろうよ!!

 

先ほどのこのシーンを「心理的な位置、距離感、顔の向き、姿勢や表情」を椅子を使って「場面化」していくと、
こんな感じになりました。

この全体像を「俯瞰(ふかん)」して、卓也さんは思わず笑ってしまいました。

里花さんは

  • お客様に迷惑をかけたくない
  • 新人の亜美さんを成長させたい
  • でも、育たない亜美さんにイライラ

 

新人の亜美さんは、

  • 成長したい意欲はあるけど、
  • いつも怒られて、
  • ますます自信がなくなり、
  • またミスをする

 

卓也さんは、

  • もっと可能性を信じようよ!
    リーダー里花さんにダメ出しする

 

そして、里花さんには

  • 新人の面倒をこんなに頑張っているのに、社長は全然わかってくれない!

と不満がたまる。

こんな構図が見えたのです。

 

亜美さん
誰も悪い人はいないんです。
みんないい仕事したいと思ってますよね?

という講師・平本あきおの言葉に、卓也さんは大きくうなずきました。

 

亜美さん

みんな、それぞれの『価値観』を満たしたくて頑張っているんです。

『自分の価値観を満たせない方向』には動きたくない。

だから、一人一人の『価値観』を満たせる形で、チームに貢献できていたら、
みんな自分の『価値観』を満たしたくて、勝手に動きだします。

これが『自走するチーム』をつくる秘訣です!

 

卓也さんは、
”一人一人の『価値観』を満たせる形で、チームに貢献しあっている”
ことを念頭に置きながら、未来の理想の場面を、椅子で表してみました。
そして、理想のチームの姿が見えたところで、そこに向けての、アクションを決めました。

セミナーが終わって二週間後、卓也さんから感想が届きました。
(ご本人に了承をいただき、実際のメッセージを原文のまま掲載しています。)

セミナー前までは、『○○しなさい』『○○を直して下さい』など、原因論で指示出しや命令をしていましたが、目的論をベースに子供や社内での声かけを変えました。ビジネスや生活において、スピードと効率を考えると、原因論で進めば早くてスムーズだと思っていましたが、人間関係においては違うという事が分かりました。

そして、目的論を意識して子供や社員さんにかける言葉をガラッと変えてみると、世界は大きく変わりました。全体の雰囲気がとても明るくなり、子供も社員さんも自発性が芽生えてきて、効果の速さと威力を感じています。

自分の態度や視点、言葉を変える事によって周りがこのように変化するのはとても素晴らしい気づきです。

さらに、ステイト(声のトーンやボディランゲージなど、非言語に現れる意識の状態)に関してもかなり意識するようになりました。

今までは『元気付けたい!』と思っていても、なんだか説教じみた感じになってしまったり。

しかし、ステイトをコントロールをする事で、空気感を明るくしたり、真剣にしたりと操る事ができるようになってきて、相手の気分を自然に明るくしたり、逆に深く掘り下げたりして、より良い方向に導く事ができるようになってきました。

ステイトも効果は即効ですぐに変化を感じる事ができるので、やりがいがあります。

これからは日本一人を元気にするサロンを目指して、社内コミュニケーションを目的論ベースにし、お互いの成長に貢献しあえる関係性を作っていきます!

また、楽しく前向きに働く大人を増やし、『仕事って本当は楽しいんだよ!』ってこと子供達に教えたい。
子供より夢や希望をもった大人をもっと増やし日本を明るく元気にしたい!

卓也さんの会社、チームメンバーは、今でもどんどん変化しているそうです。

たった2日間の「価値観マネジメント」に参加しただけで、人生も仕事も劇的にいい方向へ変わる。
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