やる気が上がっても業績が上がるわけではないという当たり前の話
「リーダーシップ」で組織やチームの業績を劇的に向上させる2つのポイントでは、PM理論(パフォーマンスとメンテナンス)のPerformance「目標達成能力」とMaintenance「集団維持能力」の中でも「やる気」と「心理的安全性」を高めると、いいチームや組織にどんどん変化するよね!という話をしました。
とはいえ、「やる気」をあげるだけ、「心理的安全性」をあげるだけ、では、会社の業績には結びつかないことはみなさんもすでにご存知のことと思います。
- 部下のやる気を引き出そう!と一念発起し、
- 価値観を掘り下げるために「何が好き?どんなことが大事?」と部下目線で話を合わせて丁寧に聞いた挙句、
- 出てきた答えが「旅行が好き!」「生まれたばかりの子どもともっと遊びたい!」など、仕事とはまったく関係のない話題ばかり…
ということも往々にしてありますよね?
せっかく時間をかけて、価値観を掘り下げ、やる気を引き出した結果、どうなるでしょうか?
自分がやりたいことや価値観が明確になったら、それをもっとやりたい!やらずにはいられない!!となるのは自明の理。趣味や副業に夢中になったり、挙げ句の果てには、退職や転職してしまう社員が出てきてしまったり…。それぞれ好き勝手に行動し始めてしまうことも十分に起こり得ます。こうなると、残念ながら、チームや組織としてはバラバラです。
会社のビジョンや目標に合わせたやる気の行く末
だからといって、会社のビジョンや目標に合わせ、会社にとって都合の良い「やる気」を引き出そうとしたらどうでしょうか?
たとえ、会社のビジョンに心から共感していたとしても、そこに個人の体験から生まれる感情やエピソードが伴うことはありません。このようなアプローチで出てくるのは、形だけ、上っ面だけの「やる気」となりがちです。そんな「やる気」は職場の雰囲気を盛り上げることはあっても、創造的・革新的なアイデアや圧倒的な行動に結びつくことは少ないでしょう。
ということは…?
もうおわかりですよね。
第一ステップで、それぞれの個人・メンバーから、「強い内的モチベーション」を引き出したら、次のステップでは、如何にして、その「やる気」を会社のビジョンや目標と、結びつけていくか?が大切になるのです。
本人の価値観・ビジョンを、より深く掘り下げ、やる気を引き出すことができていれば、必ず会社との共有ゾーンを見つけることができるので、目標設定もスムーズです。
今日のまとめです。
- 一人ひとりの価値観・ビジョンを掘り下げ、本人の「やる気」を引き出す
- その「やる気」を会社のビジョンや目標と結びつける
「やる気」と「成果」の残念な関係に終止符を打つには、ぜひこの流れを意識してくださいね!個人のやる気やモチベーションを仕事に結びつけるポイントについては、別の機会に解説します。
平本式では、このような場面で役立つ「やる気を引き出す技術」と「人を動かすコミュニケーション」の体系的な理論とスキルを習得できるセミナーを開催しています。
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