平本式心理カウンセリング4日間集中セミナーで練習した「モーニングページ」。
「3週間は続けてください」と言われた。
ああ、たしかに・・・で、そもそも何のためにやってるんだっけ?という方。
※私は初参加のときわからなくなったw
平本式に関係なくカウンセリングに興味のある人にもお伝えしたい。
モーニングページを続けるとどうなる?
結論
心理カウンセリングの技術全体が底上げされる。
短く説明するとこうなる。
- 朝起きたら
- 決めた時間内に(もしくは3ページ)
- 頭の中の実況中継を
- そのまま手書きする
- 書いたものは人に見せない
※公式ルールでは3ページ書く(30〜40分くらいかかる)
※個人的には5分〜15分くらいが続けやすい感じ
要するに、頭に浮かんだことをひたすら書き出す。
断片的な思考のまま、文章にならないまま、とにかく書く。
朝、書き出すことでその日に何を大事にするか改めて整理されたりする。
カウンセラー目線ではこの行為が「思考に気づく」よい訓練になるのだ。
心理カウンセリングにおけるモーニングページの意味
「カウンセリングでいちばん大切なものは何か?」
と問われたら、私ならこう答える。
「気づいていること」
- 自分をリソースフルに保つこと
- 白紙で共感
- 現場検証
- 仮説検証
これら全て、自分に気づいていない限りむずかしい。
なぜなら、カウンセラーが自分の思考に沿って意図せずクライアントを誘導してしまうから。
クライアントは誘導に気づき、信頼関係を損なってセッションが崩壊したり、違和感を持ったままフェードアウト。
こうなるとクライアントを支援するどころか新たな問題をつくってしまう。
なんてこった・・・どうすればいい?
そこでモーニングページである。
思考の実況中継を書き出すことで自分の思考に気づく。
思考はどうがんばってもなくならない。勝手に浮かんでくるものだ。
ということがわかる。
そして書き出した思考を眺める。
うーむ・・・けっこう、癖や傾向があるネ・・・。
そう、それはただそういうものだ。
変えてもいいし、そのままでもいい。
気づいていれば、思考を脇に置いて、クライアントに集中できる。
さらに、カウンセラーに思考の癖があるようにクライアントにもあるのだ、ということがわかる。
こうやって思考を客観的に観察し、「気づく訓練」としてモーニングページは役立つのだ。
モーニングページのポイント
「好奇心を持つこと」
自分の内面に興味を持とう。
- 私は何を考えているんだろう?
- どんなことが浮かんでくるだろう?
特に面白いのは時間を設定し、あるいは3ページ書こうと決め、
「ああ〜書くことがないな〜」と、何も出てこなくなったあとだ。
※このとき「ああ〜書くことがないな〜」と書く
姿勢と呼吸を整え、静かに内面の世界に目を向け感じてみよう。
すると、浮かび上がってくるものがある。
これをメモしたとき、呼び水に導かれるように、深いところから次々と言葉や場面が浮かんでくる。
意外な発見があるかもしれない。
見たくない場面が浮かんできて、見たくないと気づくかもしれない。
自分に対する発見の面白さを味わえるだろう。
実はこれ、セッションで「他には・・・?」と問われたときの感覚に似ている。
潜在意識から顕在意識に思考が浮かび上がる瞬間。
自分の内面に好奇心を持つことで、クライアントの関心に関心を持ち続ける力が養われるのだ。
モーニングページについて整理してみると意外と奥が深いな・・・!
ぜひ続けてみてください。
PS
モーニングページに似たものにジャーナリングがある。
こちらもカウンセリング技術が高まるので、別の機会にお伝えしようと思う。
実践コースでは、思考の原理原則や扱い方、
心理カウンセラーとして具体的にどこに気づきの意識を向けていくかなど、実践に役立つ技術を学んでいきます。
ぜひ一緒に学んでいきましょう・・・!
西たかお(Nishi Takao ニックネーム:ニシティ)
心理カウンセラー。科学的な人間理解に基づく心理カウンセリングで、5,000人以上の悩みの解決をサポート。うつ、自殺予防、グリーフケアなどの領域の心理カウンセリングを得意とする。
以前は、コミュニケーションが苦手なIT・エンジニア系プレイングマネージャー。様々な問題を1人で抱え込み、身体不調からうつに。死ぬことしか考えられない日々の中で心理学を学び始める。同じ思いを抱える人を支援するため、心理カウンセラーとして活動をスタートし、独立開業。
企業の相談室での心理カウンセラー、コミュニケーション指導や少年院での心理カウンセリング、事故災害後のメンタルケアなども経験。
心理カウンセラーの専門家として、10年以上の経験・実績。
平本式では、心理カウンセリングのスーパーバイザーとして、また、瞑想リトリートの企画・アドバイザースタッフとしても活躍している。
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