心理カウンセラーが陥りがちな4つの落とし穴

中田久美子です。

これまで、心理カウンセラー、コーチ、コンサルタントの方や、医療・介護・福祉など対人支援職の方、また、組織を率いる経営者やマネジャーなど、多くの方とお話をして、このような立場にある方々が、クライアントや利用者、部下の相談に乗るときに、ハマりがちな「落とし穴」があることに気づきました。

落とし穴① 聴き方

お話を伺っていると、「自分自身の過去の経験や知識と照らし合わせながら聴く」という方が多くいらっしゃいます。このような聞き方になっている時は、本当の意味で、相談者(話し手)の感情に寄り添うことはできていません。とはいえ、訓練なしに先入観を持たずに話を聞くことはなかなか難しいものです。逆に言うと、正しい知識とやり方を知ってトレーニングすれば、誰でも、本当の意味での傾聴ができるようになります。

とはいえ、傾聴だけでは解決しない場合も多々あります。

落とし穴② 引き出し方

相談者(話し手)が、いつも本音を話しているとは限りません。だから、クライアントや部下の話を整理し、本音を引き出すことができなければ、本当の課題や正しい解決方法は導けません。悩みや困りごとに役立つ整理の仕方、引き出し方のコツがあります。

③聞き手自身が抱えている落とし穴

聞き手自身が「自己肯定感が低い」「自己受容していない」ということ課題を抱えている場合もあります。

例えば、自分を責めて過度に頑張り過ぎてしまう完璧主義な聞き手の場合、知らず知らずのうちに、相談者にも同じように自分を犠牲にして頑張ることを要求してしまいがちです。あるいは、聞き手が弱さや不安定さを抱えている時は、相談されることで存在意義や安心感を得ようとして、無意識のうちに依存関係を作り上げてしまうこともあります。

このような場合には、まず聞き手自身が自分と向き合うことが必要です。自己受容できると、人生が変わります。そして、自分自身の感情を出し切って、受け入れることができた深さが深ければ深いほど、人の悩みも深く聴けるようになります。

④知識・スキルの偏りと経験不足からハマる落とし穴

世の中には、数え切れないほどの心理学の流派、カウンセリングの手法がありますが、悩みの訴えは人それぞれ。1つにまとめることなどできません。つまり、1つの流派の知識・スキルだけで解決できることは限られています。だから、いつものやり方でうまくいかないケースがあるのは当然です。

できることなら、横断的で幅広い知識とスキルを学びたい!
そして、経験を積んで、さまざまな悩みに適切に対応できるようになりたい!

と思いますよね?

でも、1つの流派の知識やスキルをマスターするにも、何年も、時には何十年もかかってしまうのに(そんなの無理)…
とも思いますよね?

困っている人、混乱している人の悩みを長期化させないためには、このような落とし穴にハマらないよう、ポイントをしっかり押さえておくことがとっても重要です。

平本式では、忙しい経営者やマネジャーや専門家の方たちにこそ、心理カウンセリングの知識と技術を提供したい!という思いから、心理カウンセリング集中セミナーを開催しています。

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