先日のブログでは「悩んでいる人の気持ちが正直わからない」という経営者やマネジャーの方たちと、まわりの人の間で生まれているギャップについて書きました。
(まだ読んでいない方はこちら▷悩んでいる人の気持ちがわからない…経営者・マネジャーの方へ)
今日は、いよいよ関係性を劇的に改善するための基本的な対応法をご紹介します。
ハイパフォーマーが陥りやすい袋小路
仕事やスポーツなどで結果を出すハイパフォーマーたちは、成功体験、成功までの道のりを数多く経験し、正解を導き出すことに自信を持っています。だからこそ、悩んでいる人の気持ちがわからず、知らない間にギャップがどんどん広がっていくんですね。
そのギャップを放置したまま過ごしているうちに、
- 部下や社員が理由を言わずに辞めてしまう
- 子どもが口を聞いてくれなくなる
という状態にショックを受け、「どうにかしなければ…」と焦ります。しかし、多くの方が、自分自身がプロセスをコントロールし、思い通りに結果を出すことで成果を上げてきたからこそ、部下や子どもを思いどおりに動かすことで、部下や子どもの成果を出そうとしがちです。
とはいえ、部下や子どもは思い通りには動いてくれません。そして、何が不満なのか、まったく理解できないと思いながら、袋小路へ入り、やがて、裏切りのように辞めていく部下が増え、子どもはますます口を聞いてくれなくなっていきます。
関係性を劇的に改善する4×4
こうなってしまったら、あるいは、こうなる前にどうしたらいいのでしょうか?
もし、あなたの部下や子どもが、
- いつも自信がない
- 混乱している
- 本人も本音がわかっていない
- 過去のことをひきづっている
こんな場合は、カウンセリングの関わり方やスキルが必要です。
一方で、彼らが前向きな場合は、コーチングの関わり方やスキルがより効果的。
そして、いずれの場合にも、関係性を劇的に改善するために共通する基本的なステップとポイントがあります。
[人間関係を劇的に改善する4つのステップ]
- 「現状」や「本音」に寄り添う
まずは、相手が認識している現実とそれに対する感情を否定せず、そのまま受け入れることから始めます。 - 「解決像」や「本当の望み」を描く
その上で、相手が考える解決法や心に描く本当の望みを言語化します。 - 「成功失敗パターン」「思い込み」に気づく
上手くいったこと、同じように感じた時、など、相手の過去の経験や体験について聞きましょう。 - 「違う方法」を試す。「スキルを習得」する
パターンを抜け出し、本当の望みに向かって進むためにできそうなことを相手から引き出します。
お気づきでしょうか?
ステップの主役は全て「相手」です。あなたがどのように感じ、考えているか?ではなく、相手がどのように感じ、考えているか?何を体験してきて、本当はどうなりたいのか?にフォーカスすることが何より大切なんです。
次にご紹介する4つのポイントを実行するためには、まず自分自身のコミュニケーションのスタイル(態度)や認知の仕組みについて振り返ることから始めます。
[人間関係を劇的に改善する4つのポイント]
- ボディランゲージ
自分の態度、表情、声のトーンに気づいていない人がほとんどですが、人間関係に、大きく影響を与えています。 - 見える化
思考や感情、人間関係なども、見える化することで、シンプルに扱えるようになります。 - 個別具体化
一般論、正論は、目の前の問題を解決するのには役立ちません。具体化することで、部下や子どもにぴったりの解決方法が浮かびあがります。 - メタ認知
一方的で狭い視野では、これまでと同じパターン化した正解しか見えてきません。これまでとは違う視点で、多角的に、仮説検証することで、斬新な解決方法を導くことができます。
挨拶や雑談、1on1や面談などでの会話、会議での話し合いやプレゼンテーションなど、日常のさまざまなシチュエーションで、あなたのコミュニケーションに4つのステップと4つのポイントを織り交ぜていけば、あっという間に、部下や子どもから相談してもらえる関係に変化していきます!
読んだだけではよくわからないし、難しそう…と感じた方へ
百聞は一見に如かず。ぜひ、実際に体験してみてください!
面白くて、あっと驚くことの連続。もちろん効果もすぐ出ます。
心理学をベースとしたプロのコミュニケーションの技術を見て、学ぶことはきっとあなたの一生の財産になりますよ。
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