「部下としっかりコミュニケーションを取ろう!」
そう決めたら、まずは、上司が「話しやすい雰囲気」を作ること。そのためには、うなずきやあいづち、表情や声のトーン、スピードなど、ボディランゲージをコントロールできるとかなり効果的です。(参考ブログ:「コミュニケーションが苦手な部下」の対応に悩む上司の方へ)
また、部下の話にまとまりがなくて困っている場合には、「見える化」を活用するとグッと効率が上がります。(参考ブログ:「話をまとめられない部下」との1on1、整理して解決するコツ)
とはいえ、話しやすい雰囲気を作り、短時間で部下の話をうまく整理できるようなっても、その挙句に、いつものアドバイスやお決まりの説教をしてしまったら、せっかくの1on1が台無しです。
部下の失敗確率が変わらないだけならまだしも、「上司のアドバイス通りにできない自分がダメなんだ」と自分を責め、士気まで下がってしまうかもしれません。
次のステップでは、ぜひ、一段上のステージを目指しましょう。
部下との1on1でいつものアドバイスを脱出する方法
いつものワンパターンで凡庸なアドバイスに甘んじることなく、本人さえ気づかないような本質的で本当に役立つ解決方法を見つけるポイントは2つ。
ポイント①見える化
1つ目は、ここでもやはり「見える化」です。
慣れていないと、最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、言葉だけで説明すると膨大な時間がかかることも、「見える化」すると一気に共通の理解が進みます。忙しいビジネスパーソンにとって「見える化」は、相談や考える時間を大幅に節約できる時短スキルなのです。
この段階での「見える化」では、状況だけでなく、思考や感情、関係者がいる場合は、関係者全員の関係性と感情まで含め、図やイラスト、手近にある文房具や付箋なども使いながら配置していきます。
こうして状況・思考・感情を見える化し、課題を洗い出すことで、原因追及・原因改善の発想から容易に抜け出せるようになります。
ポイント②バックキャスティング思考でフィードフォワード
バックキャスティングとは未来から逆算すること、フィードフォワードとは、原因からではなく、目的・未来から解決方法を見つけ、そこに向けて関わっていくことをいいます。
過去の経験や思考に囚われ、原因に意識が向かっている時、新しいアイデアや解決方法を見つけることは困難です。いったん原因から意識を外し、「どうなったらいい?」の未来に向けて対策を検討しましょう。
上司であるあなた自身とチームのメンバーが、徹底的にバックキャスティング思考で、徹底的にフィードフォワードできるようになると、チームの推進力は、非常に強くなります。「ダメ出しチーム」とは真逆。最高のチームの誕生です。
そして、理想や現実的なゴールの未来像に対するお互いの合意がとれたら、アイディア出しです。
- 何を解決したらいいか?
- どんな解決方法があるか?
- 使えるリソースは何か?
- 誰に協力してもらったらいいか?
など、未来を実現するための具体案を練っていきます。
「部下との1on1がうまくいく3つのコツ」まとめ
これまでに解説してきた「部下との1on1がうまくいくコツ」をざっくりまとめます。
- 上司が話やすい雰囲気を作る!
特にボディランゲージ、うなずきやあいづち、表情や声のトーン、スピードをコントロールできれば最強! - 話を整理しながら聞く!
部下のまとまらない話も「見える化」と「フォーマット」を使えばあっという間に整理できる! - いつもの思考パターン、いつもの解決方法から脱する
状況+思考・感情+関係性を「見える化」したら、バックキャスティング(未来からの逆算)思考でフィードフォワード!
「どうなったらいい?」の未来に向けて対策を検討する。
短時間で3つのポイントを学ぶならこのセミナーをオススメします。
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